特集  どうも色が合っていなかった編成・・・

2010年1月に森ノ宮電車区のKM2編成(当時)がオレンジとウグイスの混色編成となったことから始まり、2012年2月のK609編成のオレンジ→青の塗装変更で終わった、阪和・環状・大和路線の色違いフィーバー。

JR西日本の露骨なコスト削減策が生み出したその迷走っぷりを特集しました。



森ノ宮電車区KM2編成(運用期間:2010年1月〜2011年4月)
 全ての始まりはこの編成。奈良電車区のNS618編成とモハユニットをトレードして誕生。特に他と分け隔てされることもなく大阪環状線を中心に運用された。2011年4月、日根野電車区に転属して消滅。(天王寺駅 撮影:ムーチョ)


 


奈良電車区NS618編成(運用期間:2010年1月〜2010年4月)
 KM2編成とモハユニットを交換した結果、奈良電車区にも混色編成が登場することに。他の103系や201系と同じく大和路線にて運用された。こちらは3ヶ月余りで先頭車組み替えのうえ日根野電車区に転属。(三郷駅 撮影:ムーチョ)



日根野電車区K615編成(運用期間:2010年4月〜2010年10月)
 NS618編成が先頭車組み換えのうえ日根野電車区に転属。青い車両が全く無い奇妙な編成となり、運用開始当初は誤乗を恐れて見送る乗客も多かったとか。2010年に吹田工場に検査入場し消滅。(山中渓〜紀伊 撮影:ムーチョ)




日根野電車区K615編成(運用期間:2010年12月〜2011年1月)
 オレンジとウグイスの混色編成が入場してから1ヶ月余り、なんと3両だけ青くなって出場。2010年〜2011年の終夜運転にもこの編成が充当された(写真2枚目)。2011年1月下旬、組み換えによって全車が青色の車両で統一。これにより阪和線の混色編成は一旦消滅する。(1枚目 鳳〜富木 撮影:ムーチョ   2枚目 津久野駅 撮影:ムーチョ)


 


森ノ宮電車区KM5編成(運用期間:2011年1月〜2011年2月)
 2011年1月、森ノ宮電車区KM5編成が全車青色となって吹田工場を出場した。すぐに阪和線に転属すればいいのだが、他の編成の入場時期と重なり、すぐに転属させると森ノ宮電車区で車両が足りなくなってしまうため、青色のまま大阪環状線で運用復帰。1ヶ月弱ほどの運用ののち、2月に日根野電車区に転属した。(今宮駅 撮影:ムーチョ)



日根野電車区Z2編成(運用期間:2011年2月〜2011年3月)
 2011年2月、奈良から日根野へNS409編成が転属、全車がウグイス色のまま阪和線で運用を開始。しかし、3月中には運用を離脱し、4月からは編成番号も基本的には動かない予備車を表す「Z2」となる。結局阪和線でまともに動いていた頃の編成番号は公になることなく実働1ヶ月程でお役御免、そのまま廃車に。(鳳〜富木 撮影:ムーチョ)


 
日根野電車区K615編成(運用期間:2011年3月)
 2011年1月以降長らく運用離脱が続いていたTc97が運用復帰。今度はそのTc97のみがウグイス色の混色編成となった。相方はTc616。1ヶ月もしないうちに運用離脱し、4月にTc616とともに廃車回送された。これにより、阪和線で約1年続いた混色編成は再び消滅、混色編成は森ノ宮電車区のKM2編成のみとなる。(鶴ヶ丘駅 撮影:ムーチョ)


 
日根野電車区K607編成(運用期間:2010年4月〜2011年9月)
2011年4月、 森ノ宮電車区のKM2編成が日根野電車区に転属。これにより大阪環状線の混色編成が消滅したが、それと入れ代わりに阪和線に三度混色編成が復活することになった。2011年9月に吹田工場へ入場ののち、全車が青色に塗装変更されて出場となり、ここに混色編成は消滅した。(杉本町〜浅香 撮影:ムーチョ)


 
日根野電車区K605・K609・K611・K613編成(運用期間:2010年3月〜2012年2月)
大阪環状線での103系の運用数減のあおりを受けて、上記のK607編成と共に4編成が日根野電車区に転属、いずれもオレンジ色のまま阪和線に運用を開始した。入場とともに青色に塗装変更され、2012年2月に全車が青色となり、ここに2年ほど続いた色違いフィーバーは収束した。(美章園駅 撮影:ムーチョ)

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