泉北3000系電車

南海6200系ベースのステンレス車両だが、スキンステンレスが仇になり… 

3000系

平日朝に2本のみ存在する10連運転の準急。3000・7000・7020系がランダムに入る。(天下茶屋駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 120km/h
・運用線区・・・・・・泉北高速線・南海高野線(なんば〜中百舌鳥)
・元運用線区・・・・南海高野線(中百舌鳥〜三日市町)

3000系は1975年に登場した通勤型電車。南海6200系をベースとしているのだが、泉北の運営母体が大阪府であるために、車両製造も競争入札となることから、最終増備の4連3本を除いて外板のみステンレスでそれ以外は鋼製というスキンステンレス車体となった。(当時オールステンレス車体は東急車輛しか製造できなかった)

南海高野線のなんばまで乗り入れるほか、一時期高野線三日市町まで乗り入れる運用があった。

1999年に6連3本が4+2連に組み替えられたが、この時不足する先頭車は中間車の先頭車化改造で賄われ、この時改造された先頭車は50番台と区別されている。

原型先頭車は南海6200系と同じ顔立ちだが、改造先頭車は前面腰部のビードがなくフラットになっていること、投下類に当時製造されていた7000系と同等の物を使用していること(ただし、前照灯と尾灯兼急行等の配置は7000系とは内外逆)などから、容易に区別が可能である。

スキンステンレス車体は、外観はステンレスでも中身が鋼製のため、老朽化は鋼製車両と同等のペースで進み、2006年には組み替えによって余剰になった1本が、2007年からは7020系の製造・増備に伴って3本が廃車となり、置き換えがスタート・・・したのだが、後継となる7020系は2007年製造分を最後に増備がとまっている。

また、2009年からは3516Fを皮切りにスカート取りつけ(上写真)がスタート、現在入場のたびにスカート付き編成が増えており、置き換えを匂わせながらもまだ使うようだ。

・・・というのも、大阪府はどうも泉北を売却したいらしく(普通に考えて南海が買収することになるのだろうが)、もしそうなるとすればここで大阪府の資金で3000系を一気に置き換えてしまうのはもったいない。どうせ売るなら南海に新車買わせたほうがいいんじゃね?・・・などという考えもあるのではと疑ってしまうのだが。

まぁなんにしろ、お役所が上にいる鉄道会社ってのはどこも振り回される運命にあるようで。

3000系先頭車化改造車

先頭車化改造された車両は、前面のライトケースが7000系と同じものになっている(ただしライトの配置は逆)。(百舌鳥八幡駅 撮影:ムーチョ)


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