南海9000系電車

南海線初のオールステンレス車 

9000系

南海線に投入された初めてのオールステンレス車。ここを走る姿はもう見られない。(羽衣駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 115km/h
・運用線区・・・・・・南海線・空港線・和歌山港線

1000系は1985年に登場した通勤型電車。高野線の8200系をベースに、旧1000系の置き換えを目的に製造された。1985年はちょうど南海の創業100周年でもあったため、内外装ともにかなり気合の入った仕上がりとなっている。個人的には南海で一番好きな車両なのだが・・・。

界磁チョッパ制御を採用しており、南海線で初めての回生ブレーキ搭載車両となった。前面はそれまでにないブラックフェイス、またFRP製のキセ(通称「額縁」)がついた。

4連5本、6連2本が在籍している。

4連は製造当初は単独で普通運用にも就いていたが、編成中に制御器・CPが1組しかないことから、現在は原則として単独運用には入らず、2本つなげて8連で運用に就く。8連を組むと4連1本がどうしても余るが、この余った1本は交代で休車となり、羽倉崎検車区に留置される。そのため、4連5本というよりは8連2本という捉え方をしたほうがよい。

車両のやりくりがどうしてもつかなくなった時は4連運用に入ることもあるにはあるが、3、4年に1回あるかないかなのでまぁそうそう目にできるものではない。

6連は運用上の制約はなく、普通から特急まで6連一般車の全ての運用に入ることができる。

実働車両数が6連・8連2本ずつと少ないうえに、8連は昼間は寝ている事が多いため、見かける機会は少ない。

後に登場する事になる1000系との併結も可能で、併結試運転を行ったこともあるのだが、実際のところ「繋がって走れますよ」という程度であって、空調や方向幕の設定が上手く協調できなかったため、実際に営業運転に入ったことはない。

ちなみに、帯と側面窓の間に金属板が妙に目立つ部分があるのがお分かりいただけると思うが、そこは旧塗装の緑帯があったのを剥がした痕だ。同様の痕は2000系1次車でも見ることができる。


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