南海8200系電車

おそらく高野線でいちばん地味な電車 

8200系

8200系は6連固定編成のため、必ずといっていいほどヘッドマーク取り付け編成に抜擢される。(天下茶屋駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度…120km/h
・運用線区・・・・・・高野線(なんば〜橋本)・泉北高速線

8200系は1982年に登場した通勤型電車。21m車のため、なんば〜橋本での運用に限定される。

三日市町〜橋本の複線化工事が完了し、通勤車の必要数が増加したために製造された。この形式の製造理由はこれだけであり、何かを置き換えるつもりも全くなかったので、8200系の製造は6連3本で終了、以降は南海電鉄の創業100周年記念車両である9000系へと早々に移行する。

基本的に6200系をベースにしているのだが、8000系(初代、現6521F)の実績を生かして界磁チョッパ制御を採用、またデザインも多少変更し、前面窓が天地方向に拡大されたほか、前面周囲にFRP製のキセ(いわゆる額縁)を取り付けた。

他系列とは併結できないため、必ず6連固定の運用に就き、また電気連結器を装備していない(製造当初、8705Fは装備していたが、使わないので撤去された)。

南海にはイベント等のヘッドマーク掲出の際、6連固定編成から優先的に取り付けるという暗黙のルールがあり(4連などに比べて先頭に出る機会が多く、宣伝効果が高いためと思われる)、6連固定編成のうえ、他編成を併結する機会が全くないこの8200系は必ずと言っていいほどヘッドマーク掲出編成に選ばれる。あくまで主観だが、1年の1/3はヘッドマークをつけているようにさえ感じる。

しかし、3本しかいなににも関わらず、本当によく見る。


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