南海8000系電車

7000系置き換え用に登場するも評判はイマイチ 

8000系1次車

2008年製造の1次車。1000系と併結運転が可能で、このように6連で優等運用に入った事もある。(浜寺公園〜羽衣 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 120km/h
・運用線区・・・・・・南海線・空港線・和歌山港線

2008年に登場した通勤型電車。老朽化が進んでいた7000系の置き換えのために登場した。1両約1億円といわれる鉄道車両だが、南海の厳しい経営環境もあってか1両約8000万円で製造された。そのため外観も内装も至るところで安っぽい。

個人的な感想だが、ズタボロの7000系の置き換えだからこの8000系でも許せるのだが、贔屓目無しで評価すれば5段階の1.5ぐらいをつけざるを得ない。ただ、7000系は冗談抜きで限界が来ているので、こんなんでもさっさと増備してくれないと本気でヤバイところなのだが、2008年・2009年に4連が2本ずつ製造されたのみで、2010年の増備はなかった。

ようやく2011年デビュー予定の4連1本の追加製造が発表されたが、こんなペースでのらりくらりやっていては置き換え対象である7000系・7100系合計200両余りの置き換えには15年ほどかかってしまう計算になる。どう考えてもそれはまずい。

機構的には1000系50番台で得られた結果を生かして日立のIGBT-VVVF制御を採用、方向幕には南海で初めてフルカラーLEDを採用、車体は南海独自仕様な部分は比較的多いとはいえ、JR東日本のE231系で実績のある東急車輛の標準車体を採用した。これでかなり安くなったらしい。関東の方は乗っていただくと分かると思うが、かなりE231系チックな部分を感じ取っていただけると思う。

1次車は8001・8002Fの4連2本、2次車は8003F・8004Fの4連2本で、2次車のみ前面の貫通扉がグレーに塗装されている。先述したように2011年増備車としてさらに4連1本の製造が予定されている。

また、1000系と併結が可能で、一時期8001Fと1000系2連が組んで6連運用に就いていたこともあった。

 

8000系2次車

2009年製造の2次車は前面の貫通扉がグレーに塗装された。(浜寺公園〜羽衣 撮影:ムーチョ)

●走行音

・8005F#8005(サザン68号 なんば行き) 岸和田〜堺 (11min31sec 26.5MB)
…日立IGBTらしい音ですね。ドアチャイムが左右で違うのがお分かりいただけるかと思います。


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