南海6100系電車

台車に振り回された名車 

6100系

台車交換で形式消滅となった6100系。今でも6300系としてその姿を見ることはできる。(栂・美木多駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度…100km/h
・運用線区・・・・・・高野線(なんば〜橋本)・泉北高速線
・元運用線区・・・・高野線(汐見橋〜岸里玉出)

6000系は1970年に登場した通勤型電車。

6000系のモデルチェンジ車であり、ドアが両開きになるなどの変更点はあるものの、基本的には6000系と変わらない。そのため、6000系とは併結も可能であった(6000系の冷房化に伴う台車交換で併結不可となった)が、後に登場する6200系との併結運転は不可能であった。また、泉北100系(既に引退)はこの電車をベースに設計された車両だ。

6000系に引き続きパイオニアV台車を装備していたが、6000系の前述の6000系の台車交換に伴って他系列との併結が完全に不可能になったことや、このパイオニア台車は元々高速運転には不向きなため、比較的高速で走行する急行運用や泉北準急運用に入った場合、お世辞にも乗り心地がいいとは言えなかったため、車体更新とともに台車交換を行うことになった。

1996年から更新工事が始まり、当時廃車が進行していた泉北100系から流用した台車に交換されて6300系と改番された。泉北100系の台車が尽きると今度は7100系1次車から、さらには一部廃車が開始された泉北3000系からも台車を流用して台車交換が進められ、2009年の6107Fを最後に台車交換が終了、6100系は全て6300系となって形式消滅した。

引退を前にした2009年6月からは写真のさよならヘッドマークが掲出された。


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