南海6000系電車

誕生からまもなく半世紀の南海最古参の老兵 

6000系

登場からまもなく半世紀となる6000系だが、車体に傷みは全くと言っていいほど見られない。(天下茶屋駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度…120km/h
・運用線区・・・・・・高野線(なんば〜橋本)・泉北高速線
・元運用線区・・・・高野線(汐見橋〜岸里玉出)

6000系は1962年に登場した通勤型電車。

南海で最も古い電車であり、登場からまもなく半世紀を迎える。21m車のため、なんば〜橋本での運用に限定される。

登場時はパイオニアV台車をはいていおり、後に登場する6100系と併結可能だったが、更新・冷房改造時にS型ミンデン台車に変更された。これは、パイオニア台車では冷房装置による重量増に耐え切れなかったためである。また、この台車変更によって6100系とは併結不可となった代わりに、6200系との併結が可能となった。後に6100系の6300系化によって、晴れて3形式相互の併結が可能になった。

この6000系にしろ、よく比べられる東急7000系にしろ、1960年代初頭のオールステンレスカーは必要以上に頑丈に作られていて、この6000系も製造から半世紀近くが経った現在も1両も廃車が出ていないどころか、足回りはくたびれてきてはいるものの、車体だけなら新車同然だと言われるような状態を保っている。

ここでは余談になるが、東急7000系もインバーター制御化改造されたり、18m車であることから地方私鉄に譲渡されたりして今でも多数が残存している(関西では水間鉄道でその姿を見ることができる)。この時代のステンレス車の耐久性の高さをあらわしているといえるだろう。

普通に考えればまだまだ使える6000系なのだが、7000系同様ドアエンジンの予備品が確保できなくなってきており、早期の7000系廃車による捻出を期待したいところである。

もっとも、置き換えの計画は全くなく、車齢50年を迎えるのはほぼ確実だ。

6000系初期車

6000系のうち、初期の4本は運転台の高さが低く、貫通扉の窓が上に突き出ているように見える。(天下茶屋駅 撮影:ムーチョ)


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