南海31000系電車

「こうや」増備車なのだがものすごく影が薄い 

31000系

ものすごく影が薄くて地味な特急型電車。(堺東〜三国ヶ丘 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度…100km/h
・運用線区・・・・・・高野線

31000系は1999年に登場した特急型電車。橋本以南への乗り入れを可能にするため、17m車体で製造されている。

30000系の後継車だとかそういうわけではなく、「こうや」の冬季運休解消と「りんかん」の8連化(「こうや」・「りんかん」併結という多層立て列車もある)のために製造されたもので、実質的には30000系の増備車である。

車体は新製だが、足回りは廃車となった22000系からの流用であるため、抵抗制御車である。また、冒頭で述べたように単なる穴埋めなので、製造も4連1本のみで終了した。

本職は「こうや」なのだが、「りんかん」運用にも積極的に入る。

ただ、この車両が高野線特急車に与えた影響は大きい。

それまで全く併結運用がなかった高野線特急車だが、この31000系登場に合わせて30000系・11000系に併結対応改造が施され(30000系などはそもそも連結器を持っていなかったので、連結器を設置するところから始まった)、30000系・31000系・11000系相互での連結が可能になり、ラッシュ時の「りんかん」を8連化(「こうや」・「りんかん」併結列車も含む)した。

また、恒例であった「こうや」の冬季運休の解消にも成功、30000系と31000系で共通運用を組むこともできた。

地味ながら功績は大きいのだが、デザインも本当に地味なのであまりインパクトは強くなく、くどいようだが本当に地味だ。


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