南海コ11・21形客車

高野山へのナビゲートトレイン 

コ11形

ケーブルカー。実は非冷房なのだが、夏でも涼しいのであまり気にならない。(高野山駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度…誰もそんなものは計っていないようで、探しても見つからなかった
・運用線区・・・・・・高野線(鋼索線:極楽橋〜高野山)

コ11・21形は1964年に登場したケーブルカー。高野線は橋本から南、入線できる車両を限定してまで一生懸命険しい山をしゃたいをくねらせながら登ってくるわけだが、さすがに普通鉄道には限界があり、この極楽橋〜高野山はケーブルカーの出番となる。

山上側のコ11形と麓側のコ21形で2連を組み、2本が在籍する。

塗装も30000系に合わせたもので、定員も「こうや」とほぼ同数である。

製造からずっと非冷房なのだが、窓も開くうえ、山の中なので非常に涼しく、真夏に乗ったことがあるのだが暑さはほとんど気にならなかった。

ワンマン運転を行い、自動放送装置を積んでいるのだが、この放送が上り・下り別なうえ、日英二ヶ国語で走行中ずっと観光案内が流れ続けるというちょっと凝ったものだ。

極楽橋駅付近に住民はおらず、このケーブルカーに乗った乗客はほぼ100%そのまま高野線に乗ってなんば方面に向かうため、ケーブルカーのダイヤも高野線の列車に接続するようになっているため、運転間隔は不等間隔である。

製造から45年ほどが経つのだが、7000系などと違って老朽化が著しい感じもしないので、今後もしばらくは車両置き換えはないと思われる。


・南海電鉄車両図鑑トップページ 
・鉄道車両図鑑トップページ    
・Hanwa Network Stationトップページ

inserted by FC2 system