近鉄8810・9000・9200系電車
ザ・たらい回し
奈良線系統の希少車。(大阪上本町駅 撮影:ムーチョ) ・最高速度 110km/h ★8810系 1986年には8826Fが方転・改造のうえ大阪線に転属したが、1989年に再び奈良線に転属。2004年には8812Fが大阪線に転属した。大阪線の8810系はこの1本のみだ。8810系はトイレがないことから、大阪線では短距離仕様車の運用に就いている。 残り6本は奈良線系統で運用されているが、2009年の阪神なんば線開業により、奈良線の列車は6〜7割ほどが 阪神線に直通するようになり、それに対応できない8810系は京都線・橿原線での運用が多くなり、奈良線ではわずかな大阪難波止まりの列車(急行と一部の普通・準急)にのみ充当される。 大阪線在籍車の電算記号はFC、奈良線系統に在籍する車両の電算記号はFL。 奈良線用に製造されたが、名古屋線に転属となった。(近鉄四日市駅 撮影:ムーチョ) ★9000系 元々奈良線用の車両だったのだが、1810系の置き換え用として2003年から名古屋線に転属している。9001F・ 9002F・9005F・9007F・9008Fにワンマン改造が行われ、白塚〜賢島でのワンマン普通運用のほか、非ワンマン編成ともども、優等列車の増結車としての運用も多い。 後から増結した付随車(2両目)が目立つ。(大和八木にて 撮影:ムーチョ) ★9200系 このとき付随車を増結する必要があったのだが、当時、車両製造は1430系列などのインバーター車に移っていたため、この時増結した付随車のみは車体の構造が他車と違う。(写真では手前から2両目の車両。他の3両より大きいのがお分かりいただけると思う) 9208Fを除く3本が大阪線に転属したが、トイレがないために青山町以西での運用に限定されている。また、奈良線系統に唯一残った9208Fも、阪神なんば線乗り入れに対応しないために奈良線では一部の大阪難波止まりの列車での運用に限定され、京都線・橿原線での運用が多くなっている。
●基本データ
・運用線区・・・・奈良線・京都線・橿原線・天理線・大阪線
8810系は1981年に登場した通勤型電車。奈良線系統初の界磁チョッパ制御車。4連8本が製造された。
●基本データ
・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線
9000系は1983年に登場した通勤型電車。8810系の2連バージョンで、電算記号はFW。
●基本データ
・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・奈良線・京都線・橿原線・天理線・大阪線
1983年に京都線用に製造された車両。8810系の3連バージョンで、4本が製造された。京都線ではまだ3連の運用があったため3連での製造となったが、後に全編成が4連化されることとなる。
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