近鉄30000系電車

2階建て「ビスタカー」の3代目 

30000系

現在はリニューアルのうえ、「ビスタEX」と愛称を変えている。(河内小阪駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 120km/h
・運用線区・・・・奈良線・京都線・橿原線・大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線

12200系は1978年に製造された特急型電車。電算記号はV。

2階建て車両を連結し、「ビスタU世」と呼ばれていた10100系の老朽化に際し、その後継として製造された。4連のうち、中間2両が2階建て車両になっている。

東海道新幹線の開業によってそれまで稼ぎ頭であった名阪特急が低迷したことから、製造当初は主に伊勢志摩方面への観光客輸送に重点をおいた運用が組まれていたが、度重なる国鉄の値上げから、近鉄特急にも一定の利用者がつき始め、この車両も看板列車として名阪特急運用に入るようになった。

後継となる21000系が登場して名阪甲特急運用からは撤退、その後は再び伊勢志摩方面への輸送をになうことが多くなり、現在は京伊特急を中心に運用される。

21000系をはじめとした後発の特急車両が製造されるにつれ、この30000系も設備面で疲れが見えはじめていたことから、1996年より大規模なリニューアル工事を行い、愛称も「ビスタEX」と変わった。また、2009年からB更新工事が行われている。


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