近鉄2410・2430系電車

大阪から名古屋まで、広範囲で目にすることができる 

2410系

6連以上を組成する場合に増結車に回る運用が多い。(大和八木駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・大阪線・山田線・鳥羽線

★2410系
2410系は1968年に登場した通勤型電車。電算記号はW。

全編成が2連であり、大阪線で6連以上を組成する際の増結車の運用に入ることが多い。そのため、鳥羽までの入線実績がある。

全車が大阪線に在籍しているため、2連だがワンマン改造を受けた車両は存在しない。

組み替えの都合で余剰になった1両が廃車となったものの、1996年よりB更新が全編成に実施され、製造から40年が経過し、大阪線最古参となった現在も前述の1両を除いて全車が現役である。

2006年に2411Fが検測車「はかるくん」に改造された。(後述)

2430系

大阪から名古屋まで、全線でその姿を見ることができる。(大和八木駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線

★2430・2444系
2430系は2410系と同様の車体で1971年に登場した形式。 いうならば、2410系の3連バージョンといえるだろう。

基本は3連なのだが、後に組み替えにより多くの編成が2連と4連になった(3連もまだそこそこの数が残っている)。  4連は全て大阪線所属、2・3連は大阪線・名古屋線双方に在籍する。大阪線の3連は基本的に2本繋げて6連固定編成扱いになる。電算記号は4連がAG、3連がG、2連がW。

大阪線では普通から快速急行まで差別なく運用される。ただし車内にトイレがないため、4連・3連の運用の東限は青山町である。2連は2410系同様、増結車として鳥羽までの入線がある。

名古屋線でも普通から急行まで分け隔てなく運用される。3連のうち、2444F・2445FがB更新と同時にワンマン改造を受け、2444系に改番された。2444系は名古屋線の普通をはじめ、鈴鹿線・湯の山線にてワンマン運転を行っている。

モワ24系

検測車となった元2411F。台車を履き替えて狭軌線区にも入線する。(五位堂検修車庫(イベント時)にて 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・全線

★モワ24系
モワ24系は、2006年に2410系2411Fをベースに改造された事業用車(検測車)。

見た通り大改造が行われており、知らないとこれの種車が何なのかは分からないだろう。

種車が2410系という標準軌線全線入線可能なプレキシブルな車両であったことに加えて、車体が特別大きいなどということもないため、標準軌線全線で走行可能である。

また、橿原台車振替場で狭軌台車に履き替えて南大阪線・吉野線系統での検測作業が可能なほか、同じく桑名台車振替場で台車を履き替えて養老線(現:養老鉄道)での検測も可能である。

狭軌線区で検束を行う場合はさすがに自走はできず、他車の牽引で運転される。


・近畿日本鉄道車両図鑑トップページ
・鉄道車両図鑑トップページ    
・Hanwa Network Stationトップページ

inserted by FC2 system