近鉄23000系電車

「伊勢志摩ライナー」として鳴り物入りで登場するも、ふるわず 

23000系

デザインはいいのだが、乗り心地は正直・・・。(大和八木駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 130km/h
・運用線区・・・・奈良線・京都線・大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線

23000系は1993年に登場した特急型電車。志摩磯辺駅付近にオープンした「志摩スペイン村」への観光輸送用に登場した。電算記号はILで、6連6本が在籍する。

前面デザインは21000系をベースに前面窓を拡大したものに、その他の車体構造は同時期に製造された22000系と同一である。ただし、5号車(大阪・名古屋方から2両目)はサロンカーで、縦に長い特殊な窓ガラスが採用された。

デザインや塗装がかっこいいのは確かなのだが、実際乗ってみたところ乗り心地は21000系より正直劣っていて、あくまで個人的な感想だが、あの揺れ方をされると車内で寝れない。志摩線末端部などは線形の悪い区間も多く、あんまり乗りたいとも思えない。

2009年まで21000系に混じって1本だけ名阪甲特急運用があった(乗って幻滅したのはこの運用)のだが、同じ料金を払ってこれに乗りたいとは正直とても思えない。

デビュー以降、名伊・阪伊・京伊甲特急(始発駅を出ると宇治山田まで止まらない)にて運用されるものの、日本の経済状況がこの車両の計画当時とはかなり異なっていた(具体的に言えばバブル崩壊)ため、伊勢志摩観光そのものが伸び悩んだため、本業であった甲特急運用は年々減少、現在は各系統2往復のみとかなり影が薄くなっている。

そのため、現在は阪伊・名伊・京伊特急では大和八木や高田に停車したりと乙特急に近い列車が増え、間合い運用では京奈特急や阪奈特急にも充当される。


・近畿日本鉄道車両図鑑トップページ
・鉄道車両図鑑トップページ    
・Hanwa Network Stationトップページ

inserted by FC2 system