近鉄22000系電車

新時代の「ACE」あだ名は「スズメバチ」 

22000系

言われてみれば、確かにスズメバチに見えないでもない。(西ノ京駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 130km/h(30000系以前の車両と併結運転を行う場合は120km/h)
・運用線区・・・・奈良線・京都線・大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線
・元運用線区・・・湯の山線

22000系は1992年に製造された特急型電車。老朽化の目立つ10400系・11400系の代替として製造された。4連と2連が在籍し、4連の電算記号はALで、2連はAS。

この車両が置き換え対象とした11400系が「エースカー」と呼ばれていたことから、22000系でも「エース」の愛称を継承し、側面車端部には「A」をかたどったロゴがデザインされている。

特急車して初めてインバーター制御を採用、車高を大幅に上げ、より広い車内空間を実現。また、前面のデザインも大きく変更し、貫通扉は自動式プラグドアとなった。また、前面方向幕は助士側の運転室内に小ぶりなものを設置する程度に留めたほか、特急表示を省略した。

三菱製のGTO-VVVF制御を採用、また近鉄の車両として初めて電気指令式ブレーキを装備した。このブレーキの仕様変更により30000系以前の特急車との互換性がなくなるのだが、22000系側にブレーキ読み替え装置を搭載することで旧来の車両との併結も可能になった。

22000系単独編成と、22000系同士または22600系との併結時には130km/hでの走行が可能だが、30000系以前の車両との併結時にはブレーキ性能の違いから最高速度は120km/hに制限される。

汎用特急車だけにこの前に製造した21000系ほど内装に金はかけてはいないものの、シートピッチの拡大や、障害者用トイレの設置など、近鉄特急全体の設備の底上げに貢献している。


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