近鉄1810系電車

使い勝手のよい2連増結車だった・・・のだが廃車進行中 

1810系

廃車の進む1810系。(近鉄四日市駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線
・元運用線区…湯の山線

1967年登場の通勤型電車。名古屋線の普通のほか、早朝・深夜に大阪線の東青山〜伊勢中川の普通(通称:青山ローカル)で運用される。

電算記号(他社で言う編成記号)はHで、2連5本が在籍する。

車体は同時期に製造された奈良線の8400系のものと同等で、車体間の貫通路も幅が広いものになっている(ただし車体は裾絞りのない狭幅ストレート車体である)。

1991年に冷房化と車体更新が行われ、内外装の張替え、方向幕の設置が行われた。しかし、抑速ブレーキは未装備のままである。 よって、運用の西限は東青山であり、そこから西に営業運転されることはない。

結局、奈良線の8600系に相当するような「最初から冷房つき」の車両はこの1810系やその派生からは製造されず、大阪線との車両転配をスムーズにするためにも、冷房装備で登場したのは抑速ブレーキを装備した2800系であった。
現在廃車進行中であり、どんどん数を減らしている。同時期に製造された大阪線の2410・2430系にはほとんど廃車が出ていないにもかかわらず1810系に大量の廃車が出ているのには抑速ブレーキの有無によるものではないかと思われる。


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