近鉄1220・1230系電車

ワンマンから阪神直通まで・・・ 

1233系

目眩がするほど派生系列が多い。これは1233系。(西ノ京駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 110km/h
・運用線区・・・・奈良線・京都線・橿原線・天理線・大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線
          阪神なんば線・阪神本線(尼崎〜三宮)

★1220・1230・1233・1249・1252・1253・1254・1259系
1220系は1987年に登場した通勤型電車。1430系列と並行製造となるが、向こうが三菱製制御器を採用していたのに対し、こちらは日立製である。電算記号はVC。

1220系は大阪線系統専用であり、1221F〜1223Fの2連3本で製造を終了する。

1230系は1989年に製造された。1220系の大阪線・奈良線共通仕様車であり、両線に分け隔てなく投入される。 大阪線・名古屋線に投入された車両の電算記号は引き続きVC、奈良線系統の車両はVEである。1430系列と同様、仕様変更のたびに形式も変わるため、これまた分かりにくい。というより、1430系の方が大分マシだった。

1230系から台車を改良した1233系は、1989年から2連17本が製造。1230系列最初の派生形式になる。

1992年には、補助電源装置を変更した1249系が登場するが、こちらは2連4本で打ち止めになる。

1993年には台車をボルスタレス台車に変更した1252系が登場するが、2連1本で一旦製造終了となる。

そして1252系を造った同じ年・・・どころか同じ月のうちには、ディスクブレーキのディスクの枚数を変更した1253系が登場するがこれも2連1本で製造が止まり、さらに同じ月のうちにはディスクブレーキの仕様をちょこっと弄った1254系が登場する。

実に1993年3月の1ヶ月間だけで1252・1253・1254系の3形式が誕生することになった。

結果的に1254系での仕様変更は1255F以降には反映されず、1255F以降の車両も奈良線系統では1252系、大阪線・名古屋線系統では1253系として製造が続行され、1276Fを以って製造を終了する。

ちなみに奈良線には1277Fもいるのだが、これは1026系の1026Fと1030F(ともに4連)を組みなおして2連と6連にした時にできた2連を1252系に編入したものであり、ルーツが異なる。あぁややこしい。

そして、名古屋線では1253系にワンマン改造をやりだした。こうしてワンマン改造を受けた車両は1259系に改番されている。これが1230系列最後の派生形式だ。

さらに区分けするポイントができた。2009年3月の阪神なんば線開業である。1252系のうち、1271F〜1276Fの6本が阪神直通対応改造を受けており、運転席窓下にそれを示すステッカーが貼られた。ステッカー以外にも、電気連結器が2段になっていることから、遠目でも容易に区別できる。

1252系

阪神直通対応改造を受けた1252系1271F。運転席窓下の水色のステッカーが直通対応の印だ。(河内小阪駅 撮影:ムーチョ)


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