阪急5300系電車

地下鉄直通用車両・・・だったがなかなか地下鉄には入れなかった 

阪急5300系

冷房車であったために地下鉄に入れなかった。(上新庄駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度・・・・・・110km/h
・運用線区・・・・・・京都線・千里線・大阪市営地下鉄堺筋線

3300系は1972年に登場した通勤型電車。神宝線の5100系をベースに地下鉄堺筋線直通用車として製造された。京都線の通勤車として初めて、製造当初から冷房を装備している。

地下鉄線直通対応の8連と非対応の7連がそれぞれ7本ずつ在籍し、8連は地下鉄直通運用のほか、京都線の快速急行以下の種別で運用される(2009年に特急運用からは撤退した)。7連は京都線の普通・準急に充当されている。

製造当初、トンネル内の廃熱の問題から堺筋線には非冷房車しか乗り入れることができず、5300系はしばらくの間チョ靴運用から外されていた。しかし、1979年に動物園前〜河原町に堺筋急行が運転されるとともに堺筋線への冷房車の乗り入れが解禁され、堺筋急行は当時唯一の冷房車であった5300系の限定運用となる。

1989年から扇風機の追設や前面デザインの変更(標識等と尾灯をまとめて腰部に配置)、化粧版の取替えなどの更新工事が行われ、2001年までに全車に施工された。なかでも1995年以降に更新工事を受けた車両は前面の方向幕が天地方向にかなり大きくなり(8300系後期車と同一のものと思われる)、印象を大きく変えている。

更新工事が終了して間も無い2002年には7連2本に2度目の更新工事が行われ、ドア窓の縦に長いタイプへの交換、化粧版の張り替え、LEDによる車内案内装置の設置などが行われた。ただしこの工事は他の編成には波及せす、更新対象は3300系、そして7300系へと移行していることから、5300系への2度目の更新は終了したものと思われる。

阪急5300系(後期更新車)

後期更新車。前面方向幕が大きい。(相川駅 撮影:ムーチョ)


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