阪急2300系電車

阪急電鉄最古参 

阪急2300系

7連しか在籍しないため、快速急行以上の種別には運用されない。(高槻市駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度・・・・・・110km/h
・運用線区・・・・・・京都線・千里線(淡路〜北千里)
・元運用線区・・・・嵐山線・千里線(天神橋〜淡路)

2300系は1960年に登場した通勤型電車。現役の京都線用通勤車両としては唯一、地下鉄堺筋線直通に対応していない。

神戸線・宝塚線に在籍した2000系(編成としては既に消滅)の姉妹車にあたるものの、制御器等のメーカーや、当初から1500V対応であったことなど、相違点は多い。また、直流複巻電動機を装備しているため、抵抗制御なのに改正ブレーキが使えるという珍しい構造を持っている。

登場当初は普通から特急まで幅広く運用されたが、特急専用車である2800系(既に引退)が登場すると特急運用には基本的に就かなくなった。また、地下鉄堺筋線開通前の天神橋駅(現在の天神橋筋六丁目駅)には入線した実績がある。

1978年から制御装置の更新が行われ、前車が界磁チョッパ制御になっている。普通抵抗制御車の制御器更新というと界磁添加励磁制御になるのが通例であったが、元々複巻電動機を持っているが故の結果であろう。この更新時には組み換えが多数発生し、その影響で中間に押し込まれる先頭車が多数発生したが、この際運転台を撤去された車両とされていない車両が混在するなど、数を減らした現在でもバリエーションは多岐に渡る。

後継車両の登場により淘汰が進み、方向幕を装備していない車両は2003年までに全車が引退、2007年には嵐山線に細々と残っていた4連の全編成が6300系の嵐山線転用に追いやられるかたちで撤退した。現在は7連4本が在籍し、京都線・千里線の普通・準急の運用に就いている。


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