阪堺701形電車
過剰性能がかえって仇に・・・
沿線のパチンコ店の広告塗装車。かなり派手だ。(綾ノ町駅 撮影:ムーチョ) 701形は1987年に登場した電車。205形・251形を置き換えるために製造された。 軌道線が南海電鉄から分離独立し、阪堺電気軌道となってから始めての新車であり、車体から足回りまで、全てを新造部品で賄った車両としては501形以来となる。601形共々、現在の阪堺の主力車両だ。 設計最高速度は70km/hとかなり高性能であるものの、路線の最高速度が50km/hであるためその性能をイマイチ活かしきれていない。横軸ツーハンドルマスコンに見えて実はワンハンドルマスコンという少し変わった運転台構造をしており(左右のハンドルは下で繋がっているので、左右好きな方の片手で操作できる。もちろん両手でも操作可能)、現在のところ阪堺としては最初で最後の電気指令式ブレーキ装備車である。 この車両以降、白色に薄い肌色の帯の新標準色が制定されたが、運用頻度の多さから広告塗装となる車が次第に増加、現在は標準塗装車は存在しない。 ブレーキ性能があまりによすぎるために路面区間での自動車の追突が懸念されることから、前照灯横に自動車と同じようなブレーキランプを設置した。 710・711から乗降口のステップが2段となり、その後2007年から701〜709にもステップ2段化工事が施工された。また、2004年には全車の方向幕がLED化、さらに2010年には2両がシングルアームパンタ化された。 医療法人錦秋会広告塗装。(住吉駅 撮影:ムーチョ) 天王寺都ホテル広告塗装。(我孫子道駅 撮影:ムーチョ) モリタサービス広告塗装。(住吉駅 撮影:ムーチョ) 岡崎屋質店広告塗装。(住吉駅 撮影:ムーチョ) アドベンチャーワールド広告塗装。ライト周りを目に見立て、パンダを模した塗装になっている。(綾ノ町駅 撮影:ムーチョ) 和光住宅販売広告塗装。(住吉駅 撮影:ムーチョ)
●基本データ
・最高速度・・・・70km/h
・運用線区・・阪堺線・上町線
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