阪堺205形電車
平野線末期の主
和歌山の交通センターに静態保存されているが状態はあまりよくない。(交通公園(和歌山県) 撮影:ムーチョ) 205形は1937年に登場した電車。1947年にかけて46両が製造された。 旧阪堺電軌が開業時に製造した1形(もちろん木造車)と電動貨車デト11から主電動機と台車を流用し、鋼製車体を新製して載せてできあがった車両だ。 阪堺線・上町線・平野線で運用されていたが、1970年代に入って阪堺線・上町線のワンマン化が決定。一方平野線は廃線が決まっていたことからワンマン化されず、205形は平野線に集約される。 1980年に地下鉄谷町線の平野開業とともに平野線は廃線となり、205形もお役御免・・・かと思いきや、代替車として京都市電から購入した251形が役立たずだったため3両がワンマン化されて残ることになった。 結局モ701形に追われるかたちで1990年に引退、和歌山の交通センターを始め国内に4両が静態保存、1両がカットボディとなって大阪市住吉区にある南海の教習所で教材として使用されているほか、1両はカナダに飛ばされてまだ乗客を乗せて走っている。
●基本データ
・最高速度・・・・60km/h
・元運用線区・・阪堺線・上町線・平野線
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