阪堺161形電車

まともに走っている電車の中では日本最古の長老 

161形標準塗装

現在の標準塗装である阪堺色。(住吉駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度・・・・60km/h
・運用線区・・・・阪堺線・上町線
・元運用線区・・平野線

161形は1931年に登場した電車。阪堺最古・・・どころか現役では日本最古の電車である(長崎にいる2、3日しか走らない被爆電車の方が古いのだが、走る頻度が頻度だけにカウントに入れないことが多い)。

元は平野線で2連運用を行うために連結器等を装備していたが後に撤去、また灯火類も移設されて現在の姿になっている。

戦後になって3両がモ301形に改造され、代わりにモ151形から2両を編入している。モ151形から編入された車両は170番台を名乗っている。

登場から80年が経過するが、未だに非冷房のまま走っている。冷房を載せようとしたことはあるのだが、載せると屋根が落ちることが分かったために結局計画は没になった。モ701・モ601形の増備によって次第に運用数が減少、非冷房であることも仇となり、夏場は朝ラッシュのごく一部を除いて運用に入らない。

2000年代に入って基本的に企業広告の塗装は行われなくなった(鉄道喫茶「あびこ道」は珍しい例外)が、その代わりにさまざまな復刻塗装車となることが多くなり、2010年にはわずか2週間限定で濃緑に黄帯、前面はV字の塗装に変更された。これは1986年に実際に塗られたことのある塗装で、この時も1ヶ月で再度塗装変更となったことから、その一連の経緯を再現したものであった。

161形旧南海大阪軌道線塗装

南海阪堺線であった頃の塗装を再現した車両。(大和川検車区(イベント時に撮影) 撮影:ムーチョ)

161形旧南海線塗装

南海本線の旧塗装を再現した車両。(大和川車両区(イベント時に撮影) 撮影:ムーチョ)

161形試行塗装復刻車

2010年10月に2週間限定で運行されたV字塗装。現在は通常の黄帯を巻いている。(北天下茶屋駅 撮影:ムーチョ)

161形復元車

2011年には161号が製造時の姿に復元。一般の運用には就かず、貸切列車に使用される。(大和川検車区 撮影:ムーチョ)

161形青雲塗装

青色の雲塗装。(住吉駅 撮影:ムーチョ)

161形緑雲塗装

緑色の雲塗装。一般車ではあるが、状態が良くないためか走っている姿はなかなか見られない。(我孫子道駅 撮影:ムーチョ)


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