783系特急型電車

ハイパーサルーンも今となっては追われ追われ・・・ 

783系

3列車多層建て13連も存在した。(牛津〜久保田 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度・・・・130km/h
・運用線区・・・・鹿児島本線・日豊本線・長崎本線・佐世保線・福北ゆたか線           

19988年に登場した特急型電車。製造当初はJR九州初めての自社開発車両で、「ハイパーサルーン」の愛称で、それまで485系が使用されていた博多〜西鹿児島(現:鹿児島中央)の「つばめ」、博多〜熊本の「有明」に使用された。当初は使用列車は「ハイパー○○」という列車名で区別された。

車体中央にドアを設置して1両を半分に分けて「A室」「B室」とした点が主な特徴であり、またDE10型ディーゼル機関車との併結機能を有しているため、有明の一部列車は当時非電化であった豊肥本線の水前寺まで乗り入れていた。

その後、787系の登場により早々に「つばめ」運用から撤退、余剰車は長崎本線・日豊本線に回って「ハイパーかもめ」・「ハイパーにちりん」となる。

そして885系の登場や九州新幹線の新八代〜鹿児島中央の開業により、787系が「有明」に回ったほか、「にちりん」もほとんどの列車が883系または885系となったため、一部車両が先頭車化改造のうえ、「みどり」・「かもめ」・「ハウステンボス」に転用されて485系を置き替えた。また、福北ゆたか線の電化によって登場した「きらめき」「かいおう」にも使用されるなど、九州全域で広く使用される脇役的な役割の車両となった。

2011年の九州新幹線全線開業によって「有明」がほぼ廃止状態となったことから787系が「かもめ」に転用されたため783系は日豊本線・鹿児島地区に転用、鹿児島中央〜川内の「川内エクスプレス」や、宮崎地区の「きりしま」・「ひゅうが」に使用されていた485系を置き換えた。

現在は「ハウステンボス」の全列車とほとんどの「みどり」のほか、「ソニック」と「川内エクスプレス」以外のすべての電車使用の特急列車にちびりちびりと使用されている。


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