681系特急型電車

在来線最速を誇る俊足特急 

681系サンダーバード仕様

サンダーバード仕様の0番台。速度計は200km/hまで刻まれている。(安曇川駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 160km/h
・運用線区・・・・・・東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線・北越急行線・上越線

★0番台
681系は1992年に登場した特急型電車交直流電車なのだが、JR西日本が開発した車両というだけあって、交流50Hzには対応しておらず、臨時列車などでも東北方面への乗り入れは出来ない。

最高速度は160km/hであり、これは在来線最速である。ちなみに速度計は200km/hまで刻まれている。

原点ともいえるのは、大阪から北陸方面を結ぶ「サンダーバード」(登場時は「(スーパー雷鳥)サンダーバード」)。485系「雷鳥」の置き換えのために製造された。「サンダーバード」仕様の681系も設計上の最高速度は160km/hなのだが、営業運転では130km/hにまでに抑えられている。(理由は後述)

ちなみに「サンダーバード」という名前は「雷」「鳥」をそれぞれ直訳するとそうなっただけで、某戦闘機とは全く関係がない。(ただ、その某戦闘機にあやかったキャンペーンを展開していたことがある。確信犯だ。)

681系は続いて、特急「はくたか」に投入される。「はくたか」は、福井・金沢から北越急行線経由で越後湯沢までを結ぶ特急で、北越急行線内で160km/h運転を行う。単線トンネルを高速でぶっ飛ばすと、車内外での気圧差が激しくなるため、「はくたか」用の681系は気密性を向上した特別仕様である。

サンダーバード用、はくたか用ともに塗装など外見に大きな差異はない。違いとしては、サンダーバード用の0番台は車体側面に「THUNDERBIRD」のロゴマークが、「はくたか」用の0番台は車体側面に「Hakutaka White Wing」のロゴマークが入っていることで区別できる。

サンダーバードは臨時列車設定が多く、時期によって必要車両数におおきくバラツキが出るため、はくたか仕様の車両がサンダーバード運用に入ることはあるが、サンダーバード用の車両は気密性を高める工事をしていないため、サンダーバード用の車両がはくたか運用に入ることはできない。

681系2000番台

北越急行所有の2000番台。赤基調の独自塗装になっている。個人的にはこちらの方が好みなのだが…。(直江津駅 撮影:ムーチョ)

★2000番台
「はくたか」運転開始にあたって、1996年に北越急行も681系を3連・6連2本ずつ製造し、2000番台とした。

運用は完全にJR西日本車と共通であるため、JR西車との混結も常態化しており(…というか、全て北越急行車で揃うことはほとんどない)、数が少ないので見かける機会も多くないために運用に関する問い合わせがあまりに多く、対策として北越急行HPに運用表が掲載されている。

イベント列車でもないのに運用表を公にするというのは極めて異例である。

一応、北越急行の六日町運転所所属ということになってはいるのだが、運用管理から検査までJR西日本金沢運転所に委託されている。

塗装はJR西車とは一線を画した赤基調のものとなっており、車体側面には「Snow Rabbit Experss」のロゴマークが入っている。

北越急行所有車であるため、当然ながらサンダーバード運用に入ることはなく、臨時列車などを含めてもはくたか以外の運用には入らない。


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