489系特急型電車

485系の碓氷峠仕様 

489系国鉄色

2010年の急行「能登」の廃止を以って489系は定期運用を失った。(阪駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度 120km/h
・運用線区・・・・・・定期運用なし
・元運用線区・・・・東北本線・高崎線・上越線・信越本線・北陸本線

489系は1971年に登場した特急型電車。信越本線経由で上野〜金沢を結ぶ特急「白山」と、同経路を夜行で結ぶ急行「能登」にて運用された。

この489系は、信越本線横川〜軽井沢のいわゆる碓氷峠区間において、補機となるEF63形電気機関車と協調運転する機能を持っているため、従来の485系とは違う489系という形式を与えられた。1997年に北陸新幹線が長野まで開業すると、碓氷峠区間は路線そのものが廃止されてしまい、489系は489系たる意義を失ってしまう。

新幹線の開業と時を同じくして、運転経路を失った特急「白山」は廃止、急行「能登」は上越線経由での運転に変更されたが、「能登」では引き続き489系の使用が継続される。

2010年3月改正では、この489系の老朽化もすすんできたために「能登」は臨時列車に格下げとなり、その臨時列車も新潟の485系使用に変更されたため、489系は完全に定期運用を失って波動輸送用に回っている。現在では北陸をベースにディズニー臨で舞浜へ行ったり、関西へ来たりと485系同様、電線さえあれば基本的にどこでも走れるという長所を生かし、全国各地を駆け回っている。

ちなみに、「雷鳥」に使用されている485系のうち2本には489系が組み込まれており、こちらはしばらくは活躍を続けるだろう。

ただ、いつ置き換えの号令がかかってもおかしくない状況であることに変わりはないので、記録されるならお早めに…。


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