311系近郊型電車

JR東海のエース・・・だったのはごく僅かの期間だった

311系

優等列車の運用に入るのは朝晩のごく僅かになっている。(名古屋駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度・・・・120km/h
・運用線区・・・・東海道本線・中央本線

1989年に登場した近郊型電車。初代新快速用電車として製造された。同年登場したJR西日本の221系とはその登場時期からも製造目的からも比較されることが多い。

あくまで個人的な感想だが、311系はまだちょっと田舎臭さが抜けきっていない、デザイン的な意味でも221系の砲が斬新さがあるのでは・・・と思うのだが抱く印象は人それぞれだと思うのであまりコメントはしないでおこう。

3ドア転換クロスシートという当時の東海地区の普通列車としては破格の車内設備で登場、さらに車内に公衆電話も設置された。普通列車への公衆電話の設置はこの311系以外では北総鉄道の9100形にしか実績がない。残念ながら携帯電話の普及もあっていずれも撤去されている。

新快速用のJR東海の看板列車としてその座を確立する・・・かと思われたが、登場から僅か10年後の1999年には後継となる313系が登場、311系は基本的に優等列車の運用から撤退、一気に普通専用の影の薄い車両へと転落した。

現在は早朝深夜の一部を除いて優等列車の運用には就かず、普通列車用として、しかし運用範囲は広がり、東は静岡、西は大垣まで乗り入れ、臨時列車としては米原を越えて北陸本線の長浜まで入線したことがある。また、中央本線でも中津川まで定期運用があるほか、臨時列車として塩尻まで入線経験がある。


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