287系特急型電車

北近畿と南紀系統に中途半端に入った新型車両 

287系北近畿仕様

福知山を基幹とした北近畿地区で走る287系。窓下の赤いラインが特徴。(塚本駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度 130Km/h
・運用線区・・・・東海道本線・山陰本線・福知山線・阪和線・紀勢本線・北近畿タンゴ鉄道宮津線・宮福線

2011年から2012年に登場した特急型電車。福知山地区で運用されていた183系は元々が485系であるため老朽化が著しく、早期の取り換えが必要であったことから2011年は福知山地区に投入された。

直前に製造された683系4000番代に準じたデザインに、側面窓下は北近畿地区は赤いライン、南紀地区はオーシャングリーン色のラインの塗装となった。北近畿地区は4連と3連が存在し、それぞれを組み合わせて最長7連の編成を、南紀地区は6連と3連が存在し、同様にして最大9連の編成を組む。足回りは同時期に製造された225系に近く、321系以降採用されている0.5M方式を引き続き採用、東芝または東洋製のIGBT-VVVF制御器を1両に1基搭載する。

また、287系投入と同時に北近畿地区の特急愛称が整理され、それまでの「北近畿」「文殊」を統合して「こうのとり」に、「たんば」「タンゴディスカバリー」は「はしだて」に吸収された(「きのさき」「まいづる」は存置)。

福知山地区投入分では在籍する183系電車のうち約半数を置き替えた。

その後、2012年には381系のうち、パノラマグリーン車の連結されていない「くろしお」編成の置き換えを目的として阪和線系統にも投入された。福知山地区投入車と番代分けはされず、車番はそのまま続番であるが、モハ287形及びモハ286形に200番代が新たに設定された。

こちらでも287系投入とともに特急愛称の整理が行われ、「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」は全て「くろしお」に統合された。

287系の「くろしお」投入により余る381系は福知山に転属し、半分残っている183系の置き換えに回る。

287系くろしお仕様

「くろしお」用の287系。窓下のラインはオーシャンブルーになった。(紀勢本線内 撮影:ムーチョ)

 ●走行音

・クモハ287-15(特急くろしお30号・新大阪行き)_天王寺〜新大阪_(14min16sec_32.6MB)_※東洋インバーター車
…同時期に製造された225系とは似て非なるこの音はどこか魅力を感じます。ちなみに東洋車は少数派であり非常に希少価値が高くあります。
・モハ286-16(特急くろしお29号・紀伊田辺行き)_新大阪〜西九条_(9min35sec_8.79MB)_※東洋インバーター車
…上と同様のインバーターを履く車両ですが、梅田貨物線を徐行して通過し、環状線へ転線するため、再加速・減速時のインバーター作動をじっくり味わうことが出来ます。


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