281系特急型電車

関空アクセス特急用に鳴り物入りで登場したが・・・ 

281系

281系はるか。どことなく落ち着いた印象を持つこの電車、硬派な南海「ラピート」とは好対照だ。(大正駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度・・・・130km/h
・運用線区・・・・東海道本線・大阪環状線・阪和線・関西空港線

1994年に登場した特急型電車。関西空港開業に備えて製造され関空開業と共に米原・草津・京都〜関西空港を結ぶ特急「はるか」用に登場。関空輸送に関して、当初は関西空港と大阪都心部を直結する南海の「ラピート」に分があると思われたが、蓋を開けてみると観光客は大阪よりも京都に行きたがったため、京都まで直通する「はるか」に需要が集まった。

そのため、製造当初は5連だった281系も6連に増結、さらに付属3連も製造されて最大9連での運転が開始された。  このまま順風満帆の状況が続くかと思われた「はるか」だが、関西空港自体の不振で利用客は年々減少し、9連の列車は朝夕のごく僅かのみとなり、昼間時に至っては本当に空気ばかり運ぶ状況が続いている。

車両数に余裕があるため、関西地区で完結する臨時列車に使用されることもあり、臨時列車として舞鶴線や北近畿タンゴ鉄道に乗り入れたことがあるほか、お召し列車として天皇陛下を載せて草津線を走行したこともある。

本業である「はるか」の不振が続くなか、ついに2010年3月改正で昼間のはるかの半数が臨時化されてしまった。ここで余剰車両が出るからなのか、奈良県はJR西日本に対し、奈良〜関西空港(JR難波でスイッチバック)で281系を 使用した特急の運転を要請しているが、果たしてどうなるだろうか。

ちなみにこの車両、真っ白なので気を抜くとすぐ白飛びして意外と撮りづらい・・・。


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