211系近郊型電車

国鉄最末期の傑作、この秀逸な前面デザインは2000年代に入っても増殖を続ける・・・ 

211系

高崎線の211系。東京口で211系を見かける機会はかなり減った。(上野駅 撮影:ムーチョ)

●基本データ
・最高速度・・・・110km/h (JR東海の0番台のみ120km/h)
・運用線区・・・・東海道本線・伊東線・東北本線・高崎線・上越線・両毛線・総武本線・外房線・内房線・東金線・成田線・
中央本線・関西本線
・元運用線区・・信越本線・湘南新宿ライン

1985年に登場した近郊型電車。205系同様に低コストながら電力回生ブレーキの使用できる界磁添加励磁制御を採用し、関東近郊各線を中心に大量に製造された。基本となる0番台は国鉄近郊型標準の3ドアセミクロスシートだがオールロングシートの1000番台や耐寒耐雪仕様の2000番台など、用途に応じてさまざまな番台区分が登場。東海地区にも4連2本が投入された。

車両としての完成度も非常に高かったことから、JR化後も増備が続けられ、東海地区では独自仕様の5000番台や213系の足回りと同等の6000番台など、首都圏ほどの需要がない自社線に適応した番台区分をどんどん造りだし、1980年代後半〜1990年代前半の標準近郊型電車の地位を確固たるものにした。この車体デザインは内外から評判が高く、同時期に製造された415系1500番台や2000年代に入ってからもJR四国6000系などでも採用された。

さすがに登場から20年以上が経過した現在、東海道線の名古屋地区からは基本的に撤退、首都圏でもE231系の台頭で東京や上野で見かける機会は減ったものの、それでも東京や名古屋から一歩遠ざかるとまだまだその姿を見ることができる。

ここまで全く話題に出てこないJR西日本だが、JR西日本ではジョイフルトレイン「スーパーサルーンゆめじ」として3連1本が在籍するのみで定期運用はなく、またこの「ゆめじ」も稼働率はそう高くない。

 211系5000番台

JR東海の5000番台。車内はオールロングシートで、前面窓の黒い部分が上下方向に広くなったのが外観の特徴。(名古屋駅 撮影:ムーチョ)


・国鉄・JR近郊型電車トップページ
・鉄道車両図鑑トップページ    
・Hanwa Network Stationトップページ

inserted by FC2 system