113系近郊型電車

最盛期はまさに、「どこへ行っても この電車」

113系湘南色

113系の最も基本となる塗装である湘南色。置き換えの進行や単色塗装化に伴い、写真の岡山地区からはすでに撤退。現在は京都地区に4連1本が残るのみ。(早島〜久々原 撮影:ムーチョ)

●基本データ

・最高速度・・・・100km/h(一部110km/h)
・運用線区・・・・湖西線・山陰本線・草津線・紀勢本線・赤穂線・伯備線・呉線・可部線・瀬戸大橋線・予讃線
・元運用線区…東海道本線・横須賀線・総武本線・外房線・内房線・成田線・東金線・御殿場線・中央本線・関西本線・   
阪和線・福知山線・奈良線・和歌山線・桜井線・小浜線・伊東線・伊豆急行線

1962年に登場した近郊型電車。上を見ていただくとわかるように全国各地に幅広く投入された近郊型電車のスタンダードともいえる形式で、みかんと茶の葉をイメージした湘南色とクリーム色に濃青の塗り分けのスカ職を基本に地域や線区独自の塗装がどんどん増えていった。

約2900両と言う膨大な車両数にまで増殖、全国のほとんどの直流電化区間においてこの113系または113系の山岳・寒冷地仕様の115系が幅を利かせていた。

国鉄末期〜JR初期には後継車両となる211系や221・223系、E217系やE231系が製造され、都心部を中心に次々と撤退。総武快速・横須賀線からの撤退に続いて2006年には113系の代表線区ともいえる東海道本線の東京〜熱海からも撤退となり、関東では113系は一気に影が薄くなる。

しかし、関東とはワンテンポどころかスリーテンポほど遅れて車両の置き換えが進むのがJR西日本クオリティ。お得意の大規模な更新工事を施し、デビューから40年が経過しようとしている車両も毎日大阪駅や京都駅にやってくる状況が今でも続いている。また、岡山・広島地区は未だに国鉄型天国の状態が続いており、やってくる列車の8割がこの113系または115系という状況だ。

ただ、東海道・山陽本線への223系の増備により2010年3月を以って山陰本線京都口からも撤退となるなど、関西地区各線では徐々に置き換えの足音も・・・聞こえてくればいいのだが、「アーバンネットワーク」圏外では今でも主役の座を譲らなさそうだ。

113系阪和色

阪和線・紀勢本線の113系は「阪和色」と呼ばれる塗装になっている。2011年12月に撤退。(南田辺駅 撮影:ムーチョ)

113系40Nリニューアル

40Nリニューアルの施された車両。リニューアルされた車両はベージュ色を基調とした塗装に変更されている。雨どいや窓周りにも変更点は多く、座席も223系と同じ転換クロスシートに改造されているが、窓割りと合っていない。通称「カフェオレ」。(蓬莱駅 撮影:kokuden)

113系3800番台

主に福知山線の篠山口以北で運用されていた3800番台。予算をギリギリまで切り詰めた先頭車化改造を施された結果、旧型国電のような顔になった。ファンからは「サンパチ」と呼ばれ(いろんな意味で)親しまれたが、2008年に223系に置き換えられて引退。(篠山口駅 撮影:ムーチョ)

113系5800番台

福知山地区で運用される5800番台。2010年3月改正で山陰本線園部以東からは撤退した。(二条駅 撮影:ムーチョ)

113系瀬戸内色

広島地区の113系は瀬戸内色に塗装。単色塗装化により2012年に消滅。(広島駅 撮影:ムーチョ)

113系広島更新色

広島地区の113系更新車は近畿圏や岡山地区と違って白基調の塗装。2012年以降、関西地区からのカフェオレ塗装の転入車によって置き換えが進み、気がつけば残りわずか。(三滝〜安芸長束 撮影:ムーチョ)

113系末期色

2012年以降、他所から広島・岡山地区へ転入した車両から113系にもついに黄色一色塗装車が登場。(呉ポートピア〜小屋浦 撮影:ムーチョ)

113系先頭車化改造車(きのくに線用)

きのくに線に投入された先頭車化改造車。103系体質改善車をベースにした前面デザインとなった。ワンマン改造も行われ、主に御坊〜紀伊田辺で運用される。40Nリニューアルが施工されているが、内装は更新前と同じセミクロスシートである。(岩代〜南部 撮影:ムーチョ)

●走行音

・モハ113-5333(B快速 新大阪行き) 鳳〜三国ヶ丘 (8min36sec 3.1MB)
…阪和線に3往復だけ残る113系の快速列車。ここまでいっぱいいっぱいの爆走は他ではなかなか聞けません。


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